世田谷区立船橋小学校 清水一成
「正解のない場を楽しむ図画工作」~色や動きとの出会いから広がる表現~
図画工作の魅力の一つは、思い通りにならないことや、偶然生まれた形や色との出会いから、新しい表現が生まれることです。「失敗かな?」と思った瞬間が、新しい発見につながることも少なくありません。だからこそ図画工作には、子供も大人も夢中になれる面白さがあるのだと思います。

今回のワークショップでは、水の中で混ざり合い、広がり、移り変わっていく色水の表情に目を向けながら活動します。目の前で刻々と変化する色や動きをじっくり見つめ、その瞬間に心が動いた理由を探ったり、「もっとこうしてみたい」という思いを大切にしたりしながら、表現の面白さを味わっていきます。皆さんも絵の具を使って活動したとき、筆洗の中で絵の具の色が広がる様子が面白かったり、流しに流した色水が混ざり合う様子が綺麗だったり、そんな気持ちになったことがあると思います。今回はそのような経験を出発点に活動していこうと思います。
また、本ワークショップではタブレット端末も活用します。変化し続ける色や動きを記録し、見返すことで、その場では気付かなかった美しさや新たな発見が生まれることがあります。デジタル機器を「作品を記録する道具」としてだけではなく、見方や感じ方を広げ、表現を深めるための道具として活用することも、本ワークショップの見どころの一つです。


当日は、色との出会いから生まれる気付きや発見を出発点に、自分なりの表現を広げていく過程を皆さんと楽しみたいと思っています。同じ活動であっても、一人一人が目を留める場面や心を動かされる瞬間は異なります。参加者同士で気付きや感じたことを共有することで、新たな見方や表現との出会いも生まれることでしょう。
図画工作には、決められた正解がありません。だからこそ、自分らしい見方や感じ方が尊重され、思いがけない表現に出会うことができます。当日は、そんな図画工作ならではの創造する楽しさを、皆さんと一緒に味わえることを楽しみにしています。
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