過去の大会

45回大会(夏研)の振り返り 夏の研修大会 の記憶から(その1)

 会長 堀井武彦

2023年8月3日(木) 会場:東京学芸大学附属竹早小学校

第45回児童造形教育研究会 夏の研修大会(対面・オンライン併用)

<大会テーマ> サイコー再考「たのしい図工」〜やっぱり図工はおもしろい?〜

「対面」はサイコー?再考

10月に入り、ようやく秋らしい日和を体感できるようになりました。また、2学期も中盤を折り返し、学校行事等の運営や学習活動の一層の充実のために多忙な日々をお過ごしのことと拝察いたします。本稿冒頭の夏の研修大会から2か月以上の時間が過ぎました。

遅ればせながら、ご参会いただきました皆様には厚く御礼申し上げます。

さて、今年は対面・オンライン併用開催としましたが、運営側では4年ぶりの対面参会の盛り上がりを期していたので、全参会者が100名超であったことは嬉しい限りでした。本当にありがとうございました。コロナ禍で急に着目されるようになった「対面」という言葉又は概念は、それまで、例えば教育の場では当たり前、前提のこととして、意図的な場や状況においてのみ引用されていたような気がします。特に図画工作は「もの」や「空間」を扱うことを基盤としているためなおさらのことです。さらに、意識するしないに関わらず、他者の活動が常に「見えてしまう」教科の特性があるので、「もの」や「空間」を介在した空気や匂い、音、他者や自分の声、つぶやき等々、多様な要素と対峙することが前提とされてきました。このことは、コロナ禍の対応として急遽要請されたオンライン授業や教材を郵送して自習することでは代替が難しいと実感されたのではないでしょうか。

その意味で「『対面』はサイコー?」を「再考」するなら肯定的に捉えてよいと考えられます。そして、その反映として今年の夏の研修会の盛会に繋がったと考えています。

                                (その2へつづく)

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