大会 2024 46回大会

第46回大会 Cコース「つつからアート」 

                 お茶の水大学附属小学校 堀井武彦

〇造形遊びをする

 現行学習指導要領解説 図画工作編(以下、「解説」)では、児童の遊びに見られる「人が本来持っている、生き生きと夢中になって活動する姿」に着目し、その特性を生かした造形活動が「造形遊びをする」と説明されています。

教科書に紹介されてきた「造形遊び」は、ダイナミックな「現代美術的な表現様式」にヒントを得たと考えられる題材が多い印象があります。そのためか、「材料を無駄にしているのではないか?」「評価がしにくい」等の理由で現場では敬遠されがちです。

〇安心して取り組める「造形遊び」としての「つつからアート」

 「解説」には「児童が自ら材料や場所などに働きかけ,そこから発想していく。」とし、材料として「土や砂,粘土や木切れ,紙,絵の具など,児童に身近なものが考えられる。」と紹介してあります。そして、それらに働きかけながら「つくり変え,つくる」という学びの過程を経験していることに着目することが示されています。そこで、「つつからアート」は安心して取り組める「造形遊び」として、身近な材料である「絵の具」を使って場としての「つつ状の画用紙」働きかけることを参会者に提案しました。その時の様子を以下に紹介します。

〇「つつ状にした画用紙」に絵の具を直接絞りだして、任意に広げていく。

〇「つつに腕を通してかく」 

〇「水をたっぷりつけて にじませる,絵の具をたらす」

〇「途中で広げてみる」➾広げてかき加える 又は つつにもどしてかきつづける 

〇 作品を見合う 

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