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Dコース「ココだけのヒミツ」夏研振り返り

宮崎学園短期大学 薄井淳

今年の夏研Dコースでは「ココだけのヒミツ」という題材を行いました。場所の特徴を生かして、その場所に少し手を加えることで、ヒミツを見える形に表し、それをみんなで探して、見つけて、楽しむ活動です。

 活動概要を説明した後、参加者の方々はそれぞれヒミツが眠っていそうな場所を視点に校内探索をしました。柱、鏡、水槽、時計など、何だか気になるものを見つけてはじっと見つめ、静かにその場所と対話をします。まるで、そこに流れる自分だけの物語を感じ取っているようです。

 何かを思いつくと、色画用紙や割り箸、綿などの材料で、それぞれのヒミツを表していきます。この時点では、ヒミツはまだ参加者の頭の中にしかなく、何が現れるのか、見ているだけでワクワクします。

 しばらくすると柱時計に顔が現れました。目を閉じて、眠っているように見えます。ヒミツカードをめくってみると、その意味が分かります。時計は規則的に時を刻むものですが、その時計自身は不規則な生活をしているようです。時計の機能から着想を得たユニークなヒミツです。

 また、会場を見渡すと柱の木枠を走っている赤いタスキを付けた人を見つけました。その柱の裏側には、木枠から落ちそうな白いタスキを付けた人もいます。ヒミツカードをめくってみると、「本気の戦い…赤vs白」と書かれています。柱を一周する木枠の上で熾烈なレースが繰り広げられているようです。

 他にも、水槽の照明を生かしたライブステージやエアコンで涼むペンギンなど、その場所の特徴を生かした楽しいヒミツがたくさん生まれました。この題材は、表した後の“ヒミツ探し”も楽しみの一つです。会場校のご厚意で、夏休み明けの子供たちも楽しめるようにと、少しの間だけそのままにしておいてくださるとのことでした。もし、近日中に会場を訪れる機会がありましたら、ぜひヒミツ探しをしてみてください。

最後になりましたが、ご参加いただいた皆様、会場をお貸しいただいた東京学芸大学附属竹早小学校の皆様に、心より感謝申し上げます。

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