成城学園初等学校 粟津謙吾
みなさん、カッターナイフの授業って、どんなふうに進めていますか?
まずはやっぱり、「安全第一」!
刃の出し方に、持ち方、紙の押さえ方、そしてナイフの角度……。
これはしっかり「教えなきゃ!」というポイントが山ほどありますよね。

でも、そのあとには、「伝えたいコツ」もあるはず。
例えば、
「ひじから動かすとスーッと切れるよ」
「カッターの背中が同じ方向を向くと、きれいにいくよ」
そんなひと言が、子どもたちの手の動きをガラッと変えることも。
私はここまでの学びを、ワークシートを使って進めています。
皆さんは、その“次”の授業、どんなふうに展開していますか?
教科書では、
開隆堂出版(令和6年度)では「まどのある たてもの」、
日本文教出版(令和6年度)では「まどを あけたら」などが載っています。
どちらも、“切り抜く”というカッターナイフの特性を活かした題材。
ハサミじゃできない、カッターならではの世界が広がっています。


私も今までは、切り抜きや“窓づくり”をテーマに、発展的な授業を目指して取り組んできました。
発展前のワークシートを切り抜いて窓をつくっている子を見かけたときなんて、
「よしよし……!」と心の中でガッツポーズしながら授業をつないでいきました。
そんなふうに、私が大事にしているのは、「学んだことを活用する」ということ。
技能を身につけるだけじゃなく、それをどう使っていくか。
子どもたちが“つながり”のある学びを実感できるよう、いつも考えています。
でも、子どもたちが自発的に“窓づくり”を始めてくれなかったら?
こちらから題材を示すしかないんだけど……。
正直に言うと、私はそこが少し苦手です。
そこで、提案です!
今回、児童造形教育研究会の夏の研究会でお届けするのは
「カタチをきって、ひかりでえがこう」という題名のコースです。
カッターナイフでの学びを、もっとワクワクに!
技能の習得の“その先”へとつながる、問いと想像に満ちた題材です。
「このカタチ、光にかざしたらどう見える?」
「同じカタチをくり返し切ってみたら…わっ、こんなふうになるんだ!」
そんなふうに、どんどん発想が広がっていく授業を目指しました。
もし興味を持っていただけたら、ぜひ本コースへお越しください。
みなさんと一緒に、カッターナイフの“その先の世界”を語り合えるのを楽しみにしています!

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