冬研 大会

ハイブリッド研修会を遊ぶ

筑波大学附属小学校 北川智久

「ハイブリッド研修会を遊ぶ」は誤植ではありません。

今回の「お出かけ児造研in大阪」は、対面とオンラインのハイブリッドで運営しました。

終了後の懇親会で、大阪大谷大学の狩谷先生が、

「どうしてあんな少人数で、長時間のハイブリッド型研修会を、あんなにスムーズに、楽しく運営できるのですか。おどろきです。」

ということを言ってくださいました。

スタッフとして、これはうれしいリアクションです。振り返って分析してみます。

今回、対面スタッフは、会長の北川、事務局長の粟津、そして、実技をやった薄井、斉藤、補助スタッフとして桐山、椎橋です。オンラインでは、堀井、大泉、石賀が東京方面にいながら参加しました。

会長の私はズボラなので、運営のほとんどを粟津に任せています。今回、ふたを開けてみたら10時から16時すぎという長時間で盛りだくさんの研修会になっていておどろきました。しかし、やる気があるのはよいことだと承認というか笑認しました。

北川は総合司会をおおせつかっていましたが、直前に急遽参加できることになった椎橋に総合司会の役が回り、北川は会場カメラ係に降格(笑)しました。

せっかくカメラを任されたのなら、思い切り遊んでやろうと思いました。

参加者の手元を写す、表情を写す、勝手にマイクを切り替えさせて突撃インタビューを始めるなど、オンライン参加の方にも臨場感を味わってもらう作戦に出ました。

オンラインの仕切りは、粟津が全部さばいてくれます。椎橋の総合司会も、あたたかく適切で会を盛り上げました。会場カメラは、桐山と斉藤も担当していました。オンライン上では、3つの動くカメラがうるさいぐらいに会場の細部を伝えます。

私は、突撃インタビューの仕事も疲れてきたので、若い斉藤にその役を交代しました。すると、斉藤は、実技担当の奈良女子大学附属小学校の服部先生の実技研修の最中に、講師の服部先生に対面インタビューを始めました。このやりとりの内容が濃く、会場にいた対面参加者よりもオンライン参加者の方が得をしたのではないかと思えるやりとりでした。

オンラインスタッフは、オンラインの中でチャットなどを通して皆さんの意見を吸い上げてくれます。「もっと窓に貼った作品の細部を写して」とか、「椅子に張りめぐらせた毛糸の作品を、もぐって下から撮影して見せて」とか、「黒いビニールの下にもぐった漢字を撮影して」などという指示が来ます。おかげで忙しかったのですが、たくさん遊ばせてもらいました。

このように、失敗を恐れるのではなく、こうやったら楽しいだろうなという気持ちで運営できたことがよかったのだろうと考えます。

コロナ禍でのオンライン研修会での試行錯誤が花を咲かせました。今は、ハイブリッド運営も苦ではありません。

次の段階として、粟津運営隊長の開放があります。みんなで仕事を交換し合って、みんなが花形に慣れるように進めてまいりたいと考えています。

このように、実技を担当するメインの役のスタッフだけでなく、サブのスタッフの一人一人が、遊ぶように楽しみ工夫しながら運営しました。

その結果が、冒頭の狩谷先生のお褒めの言葉につながったのだと思います。

これからも、遊び心を忘れずに運営できるように努めますので、どうぞ安心してご参加いただければ幸いです。

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